■工事面積/1階:98.54㎡(29.80坪)、2階:46.37㎡(14.02坪)、延床面積:144.91㎡(43.82坪)■築年数/44年 ■リフォーム■家族構成/夫婦、娘、両親 ■工期/約3.5カ月
母屋で二世帯が一緒に生活していた頃は、居住スペースは左半分のみ。親世帯が1階、2階を子世帯が使用し、1階のリビングや水回りは共有していました。
黒色で統一したシックな外観が目を引くK様邸。特注の表札には大きく家紋が入り、重厚感ある玄関を演出しています。
もとはご両親が居酒屋を営んでいた店舗併用住宅。居住スペースは玄関左手の母屋で二世帯が一緒に生活していましたが、お子さんの成長とともに手狭になり、生活時間のズレで互いに気を使うことがさらに多くなるだろうと、二世帯住宅にすることにしたそうです。玄関右手の店舗だった部分を親世帯用に居住スペースにリノベーション。ワンルームスタイルの部屋には台所や風呂、洗面コーナーを設け、独立した生活ができるようにしました。部屋の扉を開ければ子世帯の部屋につながり、これまで通り行き来も可能です。
「中途半端なことは嫌だった」と言うだけあり、こだわり満載の住まい。
カウンター下に設置した棚は、見せながら収納できお気に入りのスペースになっています。目を引くのは、リビングの一角に設けられた小上がり。
ゴールドの壁に浮かび上がる朱色の甲冑、白い玉砂利に配されたミニ盆栽はまるで高級旅館のような趣きです。
間接照明をつければ、壁材の陰影が浮かび上がり、大人の雰囲気にあふれます。
このほか使い勝手を吟味したキッチンや、階段下を利用した収納スペースなど、ご夫婦それぞれにイメージしていた住まいの夢を形にしました。
当初、新築を希望されていたK様ですが、リフォームでも新築同様に外観、内装の全面リニューアルができ、基礎や柱など構造躯体の劣化対策もできると知り、リフォームを決断。夏涼しく冬暖かな家にしたいなど、住宅性能の向上も重視したことから「長期優良住宅化リフォーム」の対象となり、補助金(二百万円)を利用することができました。
今回の工事で一番大変だったことは?
築年数40年を越えているお住まいを、さらに質の高いものにしていくことが一番大変でした。耐震性、省エネ性、劣化対策など、バランスのとれた建物になったと思います。
今回の工事でうれしかったことは?
打ち合わせや現場での確認など楽しく進められました。打ち合わせ最後の日、ご家族みなさんで見送ってくれたことが印象に残っています。これからも定期点検などでお邪魔しますので、末長くお付き合いお願いします。
「長期優良住宅化リフォーム」のことは全く知らなかったので教えてもらえて良かったです。郷野さんが細かな部分もいろいろ良い提案をしてくれて感謝しています。床から浮かせたテレビ台もつくってくれたし、キッチンとの間仕切りの棚もそう。部屋のアクセントになるし、棚の高さが変えられるのもいいですね。特設のホワイトボードのおかげで、冷蔵庫にメモを貼らずに済みます。