■築年数/27年(入居5年) ■改築 ■家族構成/夫婦、息子、娘 ■工期/約3.5カ月
屋根や外壁の傷みも気になっていました。2階はプライベート空間として特に大きな不満はないため、全体費用から考え改装にとどめました
今回のリフォームは5年前に購入した中古住宅の傷みや、自分たちの暮らしに合わない使い勝手の悪さなどの解消が目的でした。当初、耐震性が低かった場合は建て替えという選択肢も考えていましたが、「見てもらったらしっかり造られたいい家だということが分かり、気になる箇所を手直しして住み続けることにしました」。まず地震に備え制震装置を取り付けて耐震性を向上、寒さ対策に断熱材を入れ、窓をペアガラスに交換。隣接する遊歩道との境は植木からフェンスに変え防犯面も配慮しました。大きく間取りを変更したのは活用頻度の低かった1階の和室2間。1間を洋間と畳敷きにし、うんていを設置したプレイルームに。もう1間は大容量のクローゼットと、カーポートから直接出入りできる物入れを新設しました。また、押し入れをクローゼットに作り替えたことで衣類の整理がしやすくなり、換気扇を付け湿気の悩みも解消しました。リフォームが住まいの総点検のいい機会となり、「うちの家族らしい」マイホームが実現しました。
「遊びながら身体能力を向上できる体育館のような家にしたい」というご主人の発案から、小学校の校庭などで見かける“うんてい”を部屋の中に造ってしまったA様邸。バーの太さや間隔などを綿密に打ち合わせ、大人の使用にも耐えられる本格的なうんていに2人のお子さんは大喜び。友達も遊びたくてやってくるそうです。
一家そろってアウトドアスポーツ好き。車から降りてすぐ、汚れを気にせず片付けられるコンクリート土間の物入れはとっても重宝。「今までスキーや釣り用品などは2階に片付けていたので、車に直結の物入れができて本当に便利になりました」とご主人。広々しているため作業をするのにもちょうど良く、お子さんたちはクワガタの幼虫を飼育するなど趣味の部屋といった存在です。
隙間スペースを活用したコーナー収納や、両方から使えるように手を入れたカウンターなど収納力が高く、使い勝手にこだわったキッチンに奥様は大満足の様子。
「使えるものは使ったほうがいい」とアドバイスをいただいたことで、既存の建物を利用し、予算も抑えることができ満足しています。住んでみて初めて分かる不便な点を改善し、住み心地を向上できたのはリフォームならではのメリットだと思います。この住まいの価値を再認識できました。